
NHKのドラマ「ハゲタカ」で有名な真山仁さんのTV局を舞台にした作品「虚像の砦」を読破。
フィクションでありながら、限りなくノンフィクションに近い設定で、TV局が抱える諸問題をえぐりだす。省庁や政治家からの言論統制に近い圧力、ずさんな財務管理、ドロドロした社内政治、どれをとっても現実のTV局の核心に迫っていて、臨場感あふれるタッチの文章で非常に面白い。
事業会社に移って広報の仕事をするようになり、メディアに対する考えがかなりかわってきた。これまでの代理店の立場では、メディアも自分たちのお客さんのような認識で接してきたのだが、現在は必ずしもそうではない。時に本気でやり合いそして戦い、常に対等な関係を保っている。そういう関係を続けていくと、彼らが貫くジャーナリズムの精神をも垣間見ることができ、メディアが抱える病魔も見えてくる。
この作品はその背景をつぶさに解説するかのような内容で、広報担当者必読の一冊と言えるだろう。
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