今月号の「経済広報」に掲載されていた、ドイツの駐日特派員へのインタビュー記事は、とても興味深い内容だった。
「アイデンティティー・クライシスにある日本」と題されたその記事では、日本は国としてのアイデンティティーを失くしていて、それが将来の日本にとって非常に大きな不安要素としてのしかかっていることをまとめている。特に下記の記述には、とても考えさせられる。
" 日本はどこへ行くのか、どのような国、どのような社会を目指すのか、というビジョンがない。国際社会で日本の声が聞こえないのは、日本が何も言わないからで、何も言わないのは、言うべきビジョンやアイデンティティーがないからである"
もっともな指摘である。
日本人としては目を覆いたくなるような事実であるが、これが国際社会から見た日本に対する多数派の意見だと思う。世界を見渡せば、隣国の中国は強固な国家アイデンティティーを確立しているように見えるし、アメリカに至っては、国民それぞれの強烈なアイデンティティーが塊となり、それが大国アメリカの姿となっている。日本は、ビジョンやアイデンティティーがないことが国家アインデンティティーであるとも言うべきであろうか。
やはりこういった状況を打破するには、国民ひとりひとりが若いうちから日本の将来を考え、積極的に国のあり方について提言していくことが最低限の必要条件だと感じる。そういう草の根的なことが広がり、世論としての圧力になり、短絡的且つ既得権益死守が最優先課題である政治家や官僚の暴走を食い止めることになるだろう。それがひいては、日本にビジョンとアイデンティティーを根付かせる第一歩になると思う。
2 件のコメント:
国家レベルから、貴殿のよく知っている
一企業レベルまでブレイクダウンしても、
まったく同様なことが言えると思いますよ(苦笑)。
コメントありがとうございます。
ぜひ飲みの席で、いろいろとお話しさせてください!
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