ここのところの日経では、「働くニホン 現場発」と題された連載が一面で展開されているが、今朝分のコラムでドスンときた言葉があった。
「学習性無力感」。
コラムの中では気性の荒いカマスという魚とそのえさの小魚を一緒の水槽に入れ、カマスと小魚の間を透明の板で仕切ると、最初のうちはカマスは体当たりを繰り返して小魚を獲ろうとがんばるのだが、無駄だと分かるとパタッとその体当たりをやまてしまうというエビソードのもとで紹介されている言葉であるが、なんだかとても印象に残ってしまった。
どんな組織でも最初はそれぞれの個人個人で見ればモチベーションは高いと思う。しかしながらしばらくするとそれぞれが様々な局面で壁にぶち当たる。最初のうちは、カマスのように壁を何とか乗り越えようとするのだが、時間が経つにつれてこれまたカマスみたく挑戦することをやめてしまう。
コラムには実験の続きも紹介されていて、小魚を獲ることを無駄だと気づいてしまったカマスの水槽にまた別のカマスを入れてみると、その別のカマスというのは当然ながら小魚を獲ることに躍起になるのだが、興味深いことにその姿に感化されて小魚を捕まえることをあきらめたはずのカマスまでもう一度小魚を追い求める行為に及ぶらしい。
組織という観点からすると、社員のモチベーションを高く維持し続けるための肝は、要は学習性無力感に到達してしまう個人をいかに減らし、またそれに達してしまったひとをどのようにもう一度エンカレッジできるかどうかにあると思う。
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